親爺の弟は北海道で生活した。親爺は晩年岡崎で生活した。親爺たちは極楽で酒を酌み交わす毎日であろう。親爺の遺言で骨を北海道の墓に分骨した時、世話になった親爺の弟の従兄弟と何年ぶりかのメールの交信記録である。特殊な姓で、世間では目立ち、だから子供の時から母親から悪い事をして新聞沙汰になると文部教官の親爺に傷がつく。だから真面目な人生を送りなさいと言われ続けた。消極的人格の完成である。従兄弟と先祖談義となったのである。北海道宛メールは岡崎発。岡崎宛メールは千葉県から発信されている。
北海道宛メール 祖先は屯田兵で浄土真宗の信者だったと思います。開墾です。そして福井近辺は浄土真宗の信者が沢山いました。だから地べたを這いつくばる仕事は得意です。祖先は百姓でしょう。
岡崎宛メール 本当ですか? 実は就職して間もない頃 立命館大学文学部卒のお客様の所へ伺いましたところ、あなたは福井の方ですか?と聞かれました。 あなたの姓は源氏の流れで、一族は福井でその役目を終えて終焉したとの説明を受け、長年気分を良くしていたのに、、、 貴兄の学説?が大間違いであることを願う!これから仕事だ!
北海道宛メール 気分を害して申し訳ない。お祖父ちゃんに会った事は無いけれども、北海道で廻船問屋で成功した話を聞き、姓が許されたのが江戸時代であることなどから、推測したことでした。推古天皇の時代までさかのぼれば、天皇家の血筋なのでしょう。もっとさかのぼれば、アダムとイブなのかもしれませんし、学問的にはアフリカの女性、ミトコンドリア・イブかもしれません。義経がジンギスカンなのであるとの話があるから、その途中の北海道でのご落胤が私の祖先かもしれません。私には義経の血が流れている。楽しくなりました。
岡崎宛メール よって名門の出であることを常に肝に銘じ恥ずかしくない行動をとらねばなりません!また平民の出である嫁さんも、世が世であるならば名門の家の妻になることは不可能であり、それを考えた時もう少し大切に扱って欲しいものである。と思うがそちらはどうだ!
北海道宛メール その通りである。何で武士が女房の尻に敷かれなければならないのだ。座布団ではない。武士は食わねど高楊枝で頑張っているのに、何だ、この仕打ちは。もっと威張らしてよ。お願いします。
岡崎宛メール 悲惨な日常生活が目に浮かびます。上には上が居るものだと私も勇気づけられました。これもお互い前世にかなりあくどい事をした仕打ちではなかろうかと諦めるほかありません!来世に希望を以って残り少ない人生を過ごそうではありませんか?合掌!
北海道宛メール 厭離穢土欣求浄土 南無阿弥陀仏・南無阿弥陀仏。迷える子羊に幸せを。アーメン。
なんでこんなメール会話に成ったか原因不明である。人間関係は極めて流動的だから面白い。何時か親爺の従兄弟と酒でも飲みながら語り明かしたいものである。
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なんでこんなメール会話に成ったか原因不明である。人間関係は極めて流動的だから面白い。何時か親爺の従兄弟と酒でも飲みながら語り明かしたいものである。