goo blog サービス終了のお知らせ 

風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

ハイブリッド 64号

2007年04月24日 20時30分14秒 | 随想
生物学においては、異なった種の動物・植物を特に人工的に組み合わせてできた新種のことをハイブリッド(雑種)と言う。植物では同じナス科のジャガイモにナスを接木した「ポマト」は、地上部には赤いトマトがなり、地下部にはたくさんのポテトができる夢の植物である。動物ではヒョウの父親とライオンの母親から生まれた、頭はライオン、体はヒョウに似る「レオポン」である。自然に存在しないことは、何か偉大な力(サムシング・グレート=宝来聰の言葉)の管理下にあるからであろう。バイオテクノロジーによる細胞融合や遺伝子組み換えなどは考えない方が良い。人の傲慢である。

やはりハイブリッドは工業製品である。二つ以上の技術を併用して造った部品をもつ製品、内燃機関(エンジン)と電気モーターのハイブリッドカーは画期的商品である。減速する時に電気モーターでエネルギーを回収する相乗(シナジイー)効果がある。66歳になる名古屋の母方の従兄弟は、熱烈な車による旅好きで、プリウスの愛好家である。今まで多くの名所旧跡を案内してくれたが、久し振りに再会して、昼飯を食べる為に、焼津の小川港魚河岸食堂に行く事にした。以前に青春18切符が一枚残ってしまい、有効期限が迫っていたし、退屈だったので時間潰しで、テレビの番組情報を頼りに訪れたことがある。プロの魚仲買人の為の食堂であるので、魚料理は絶品で格安である。今は遠来の噂を聞きつけた客で大繁盛である。従兄弟は穴子の天丼・私は桜海老のかき揚丼とマグロ・かつおの刺身を選択したが、質量共に大満足で、一人1,250円である。

岡崎に迎えに来てくれた自動車交通のプロであった従兄弟は、高速道路の料金には精通している。岡崎インターを午前9時に通過すると、通勤割引50%が適用されるが、120kmが限度である。菊川インターまでである。岡崎インターを8時57分に通過したので昼飯時間まで余裕があるから、中部電力浜岡原子力発電所原子力発電啓蒙展示施設・浜岡原子力館を経由して御前崎灯台と風力発電施設を見学して昼飯である。原子力発電装置の模型を見ると安全のようであるが、従兄弟は後世で装置が老朽化した時の産業廃棄物処理の問題提起をした。将来の究極のエネルギーは電気なのであるから、難しい問題である。風力発電や水の位置エネルギーの変換である水力発電・地熱発電・波力・太陽光発電やその電気を利用した水の電気分解による水素関連エネルギーなど自然エネルギーの変換による発電が主役になるなら、持続可能な発展が期待できると思うが、その頃は地獄か極楽から眺める事になるのである。人の叡智を結集すれば、どうにか成るのだろう。

帰路、鳥取県の鳥取砂丘と千葉県の九十九里浜とともに日本三大砂丘と呼ばれる中田島砂丘に立ち寄った。天竜川の大量の砂が堆積したのだろうが、佐久間ダムなどの影響で砂の堆積が減り、縮小しているようである。自然を人がいじると随所で障害が出て、問題が発生するようである。観世音菩薩の手の内で遊ばされている孫悟空と同様に、人は偉大な自然の内で遊んでいて、偉大な自然には勝てないのである。成るようにしか成らないのである。変な事をすると、観世音菩薩のお叱りを頂戴することになる。

小川港魚河岸食堂 http://www.yaizu-uonaka.or.jp/introduction_of_rr.asp


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。