死期を悟った象は群れを離れ墓場に向かう。無数の骨や牙が散らばる墓場に身を横たえ、静かに死を迎える。
真実は人跡未踏の草原で絶命し、野獣に食われ、微生物に分解され、骨は風化して消滅する。
密猟者が象牙を採取し、死骸を捨て置いた場所を文明人が発見、墓場伝説を創造した。
墓は野獣に無く、人間社会の独占物である。
死の恐怖を思う人間は真面目な毎日を懸命に生きる。死を恐れぬ人間は凶悪犯罪者になる。そんな人間は死刑なのだ。死人は人間の教師。
墓は殺戮を嫌悪し平和を志向する標識、戦争を抑止する核兵器と同様の物体。
高性能なら抑止力が大きいと同様に、墓は豪華絢爛が効果がある。