十干と十二支の組み合わせは60通り、従って61で元に戻るから還暦。昔は平均寿命が40才程度、還暦を迎えるのは奇跡だっただろうから、長寿を祝う価値が有っただろうが、平均寿命が80才の現代社会では青二才なのだろう。
「酒債は尋常行く処に有り 人生七十古来稀なり」、70才を迎える人間は普通、77才になれば少しは希少価値があるのだろう。
長寿のキャリアパス、老人は喜寿も後十日程で終了する。
次は狩猟民族の満年齢の79才、農耕民族の数え年80才の傘寿までの生存競争が努力目標、町医者は大丈夫だろうと太鼓判を押すが、サムシング・グレートに生かされている私は人間の叡智に懐疑的になるのである。
築40年の風呂場をバリアフリー・ヒートショック対策のリホーム、古希の女房の生命を担保に10年ローンを組んだが、返済は老人の銀行預金、恐れ多くも上皇陛下と同じ88才の米寿まで命を永らえる事が必須条件、負債返済の為に懸命に生きる、私の人生哲学である。