島田勘兵衛が束ねる浪花節の七人の侍が野武士の略奪に苦しむ農民を助ける黒澤明監督作品は昭和29年の制作。
クリスをリーダーに正義の7人のガンマンがアウトローの略奪に苦しむ農民を助けるジョン・スタージェス監督の荒野の七人は昭和35年の作品。
士農工商の身分制度、西洋科学先進国のガンマンのアメリカと低開発国のメキシコの農民、舞台状況は違うが、結局のところ食料の生産技術を習得している農民が主役であると言う話。
西洋科学主義なる武器で農業国日本を破壊しようとする経済一辺倒の人間達は野武士やアウトローの集団に重なる。
アメリカが自動車と米をTPPの主題にするのは農民の米国に目覚めたのだろう。