風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

落葉標識の盾と矛

2015年03月27日 16時07分51秒 | 随想

七十一歳になり自動車学校で三時間の高齢者講習を受講し、新しい運転免許証の交付を受けた。

特段の支障がなければ終了証が全員に交付され、晴れて高齢者運転標識を掲示する権利が発生するが、掲示義務はない。七十五歳以上の運転者には掲示義務を課す条文があるが、附則でその効力は停止されている。

落葉標識の利点は他車から運転を妨害する行為を抑止する効果を期待できる事は体力弱者の老人には初心者義務の若葉標識と同様に人間として美しい弱者救済の行為である。

義務を課せない理由があるのだろうか?

はたらけど はたらけど猶 わがくらし楽にならざり ぢつと手を見る。

金が無いと生活できない金権体質の我が祖国、経済弱者の高齢者に出来る仕事の筆頭はタクシードライバー、落葉標識を付けると客が激減する様だ、威力業務妨害だ、落葉標識を眼の敵にする。

富裕層の老人には盾であるが、貧困層の老人には矛になる。

 

蛇足の私事、三月十六日が誕生日で七十一歳になった。免許更新は誕生日の一カ月前から可能であるから、オイラの更新年齢は七十歳なのだ。七十歳の高齢者の免許有効期間は四年、従って次回は七十四歳十一ケ月、認知証検査はない。七十八歳の一カ月前に呆け老人か否か、判定される。


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