風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

吊屋根の代々木体育館 875号

2010年02月12日 04時48分28秒 | 随想
西洋科学知識の殿堂が大学である。その公孫樹の葉の東京大学。入学した人間は優秀であると無条件に認めた戦後日本の常識。

丹下健三は東大教授だった。新潟大地震に遭遇した昭和39年の東京オリンピックの競泳プール・代々木体育館をデザインした。

前年に完成した東洋一の吊り橋の若戸大橋に着目、巨大タンカーの造船技術を駆使した鋼板大吊屋根の巨大空間を創造。環境を威圧しない優しさがある。

未知の分野の構造計算をクリアし、斬新な意匠の巨大建物。動物に似た、古都の寺院を連想させる複雑なホルムは感動がある。新幹線の計算された機能美を善とする西洋哲学に反逆する自由奔放。

常識を学び、常識を超える。都庁舎にないロマンがある。

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