1970年に「イメージの詩」で吉田拓郎がデビュー。
大阪万博で大部分の国民が舞い上がり暑く燃えた朱夏、覚めた目で世間を眺める若者がいた。
JALよど号ハイジャック事件、三島由紀夫割腹自殺、植村直己エベレスト登頂など色々あった年。
戦後65年、1944年生まれは日本と同様に老朽化が激しい古い船。過去の歴史が邪魔をして臆病になっている。
古い船をいま 動かせるのは 古い水夫じゃないだろう。
新しい水夫は古い船を改造し、波乱万丈の大海原に船出する勇気があるだろう。
喫茶店に彼女と入って珈琲を飲んだなら青春、婆ちゃんと渋茶を呑んだら白秋。玄冬に炬燵で丸くなる老人は春が待ち遠しい。