物質は温度変化で気体・液体・固体と変化し、体積は順に減少するのが周知の事実であるが、水は浮世離れしている。
氷が水より膨張する科学的理屈は知らなくても、ペットボトルの飲料水が冷凍庫で肥満児になる現象で認知できる。
内陸で冬は極寒の地となる信州の真ん中に一級河川天竜川の諏訪湖がある。
全面結氷し湖岸に氷が固定されると、体積膨張した氷が逃場を失い中央が盛り上がる現象が御神渡りで神様が農作物の吉凶を宮司を介して告げ、農夫は農作業の工夫に活用した。
昭和の時代はほぼ毎年出現したが、平成の時代は出現が珍しく神が休業する「明けの海」が日常茶飯事。
トランプの保護主義で祖国の貿易立国が崩壊したら、景気が冷却し炭酸ガスの放出が減少、地球温暖化が解消する。
そして都会から田舎へ民族大移動、農民が全国に満ち溢れ、御神渡りの神託を聞く人々が諏訪湖畔に詣で温泉街は活況を呈するのだろう。