風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

当てて外れて元の木阿弥 369号

2008年09月21日 15時28分37秒 | 随想
久々の休暇にインターネットの競艇で遊んだ。ジャパン・ポストでインターネット・バンクに入金すると、自宅の居間のパソコンで投票出来るし、配当を振り込んでくれる。作務衣でビールを飲みながら、熱中した。

中日新聞の本日運勢には「心のさっぱりしていること雨上がりの空の如し。大吉祥日」 松雲庵主

大穴狙いの百円の3点買いが、万舟券を当てた。その後、的中舟券の連鎖で3万円以上の資金が銀行口座に残ったのである。

翌日は、増殖した資金で、一攫千金を夢見て、大本命の舟券を千円の3点買いで9レース続けたのであるが、悉く外れてしまう。そして最終レースに夢を賭け、手に汗握り、興奮して画像を見るが結局外れてしまった。

悪銭身につかず、ギャンブルで手に入れた銀行の数字は、ギャンブルで消えた。残ったのはパソコン画面の取引明細の入金3万円と出金3万円の表示だけであるが、電源を切ると消えてしまう儚い3万円である。元の木阿弥。

家族を呼んで焼肉を食べ・・・レバー・・・よかった、女房にペンダントをプレゼントし・・・たら・・・喜んだだろう。たら(鱈)は北海道岩内町の海に、レバーは焼肉屋のメニューにある。反省しても祭りの後の寂寥感が残るのみである。

不労所得の貨幣であるが、一旦手に入れると厳しい労働報酬と同じ貨幣と思う錯覚が麻薬で、その魔力の中毒になると身の破滅になる。ギャンブルの悪銭のマネーロンダリングは不可能で、職業としては成立しない。

中日新聞の本日運勢は「恒産なき者は恒心がない。善き職業ありて心に平安あり」 松雲庵主

報酬の多寡はさておき、人間は死ぬ瞬間まで、傍(はた)が楽をする働くボランティア精神が幸福の本質だろう。



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