風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

イージス艦は観光船 368号

2008年09月21日 10時28分53秒 | 随想
14日早朝、高知県・足摺岬沖の豊後水道周辺で海上自衛隊イージス艦「あたご」が、潜水艦の潜望鏡らしきものを発見、首相官邸に報告し、追尾を開始したが国籍不明潜水艦を見失った。P3C哨戒機1機、対潜哨戒ヘリ2機を派遣し、呉地方総監部から護衛艦3隻が現場海域に向かって捜索を継続中である。

20日、防衛省報道は中国など近隣諸国の潜水艦の事前や事後の動きに関する情報を収集すると同時に、米軍にも協力を要請して調査した結果、足摺岬沖や土佐湾はニタリクジラの生息地なので、潜水艦と誤認した可能性が大であるが、鯨であると断定できず、真相は薮の中、迷宮に入った。

今春2月にアメリカ合衆国観光旅行から神奈川県横須賀港に向けて航行中、マグロはえなわ漁の清徳丸と衝突沈没させた前歴がある。

イージス艦は強力なレーダーや情報処理能力、ネットワーク機能を持つ1453億円の建造費の最新鋭艦である。にもかかわらず、情報不足で漁船に気が付かず、鯨と潜水艦の区別が付かない目的意識の皆無の奇妙な現象が頻発する。国家予算を執行する為に建造された観光船でしかない。そして乗客に給料を支払っている。真面目な納税者は怒っている。

小さな漁船の船長は、小さな魚群探知機でイワシや秋刀魚や鰹の群れを探知し捕獲して食卓に届けてくれる。誤認して獲物が無ければ、一家心中の悲劇が見えるから命懸けで情報を収集する。

大きな軍艦の将官は大きなシステムの多量の情報を収集することで遊んでいる。そして事故になると責任転嫁に奔走し迷宮入りすることを考え、懸命に働く将官がいない。しかし高額の俸給は正確に口座に振り込まれる。

日本国軍艦「あたご」の将官の功績は内閣総理大臣を援護したことである。政権を途中で投げ出す無責任な首相は、無責任な将官を非難して時間を消費すれば次の総理総裁が誕生し、高額年金が保証され、最高勲章が授与されるのである。軍人を統制する文人・上級公務員即ち官僚は無責任時代を謳歌している。

官僚の取締役が政治家であるから選んだ国民に非がある。責任の重大さに思い至らないと無責任な国民と言われてしまう。

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