寒さが厳しく外出が億劫なので、前日の深夜に放映された映画の録画を鑑賞した。
マーティ・マクフライとエメット・ブラウン博士が活躍する『バック・トゥ・ザ・フューチャー』3部作で6時間を超え目に涙が出る長時間だった。
昭和60年頃の映画で当時は感動したが、30数年経過した令和元年では老人の記憶は薄れ、新作映画を見る感覚で感動が蘇る。
デロリアン (タイムマシン)で歴史を無視して、もしあの時ああしてたら、もしその時こうしてれば、のタラレバの話で、鱈は北海道、レバーは生食を避けるべきであるが、変えられない歴史を変えてみる奇想天外な話。
過去の延長が未来なら夢が無い、誰の未来も白紙と同じで何の絵も描いてない、どんな絵を描くかはあんた次第だ、それをロバート・ゼメキスは言いたいのだろう。
老人は残り少ない人生、下手な絵を描くより白紙のままが良い、無の世界が良いと消極的になる。
それではいけない。
喜び有り悲しみ有り、何でも有りなら相殺され何も無しになる無の世界である。沢山の絵を重ねると絵は無くなる。そんな無しを仏教では空と言う。