風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

青春のきっぷ

2019年12月22日 09時23分20秒 | 随想

自動車運転で未必の故意の殺人者の認知不能になった高齢者の殺人事件が多発する世間、75才の運転免許更新の認知機能検査の昨年末の筆記試験で公安委員会に少し認知障害があると指摘された。

程なく認知症が進行して重大事故の加害者になると判断するなら健常者なのだろう。

健常な内に『FUN TO DRIVE』は自然の成り行き、平成31年=令和元年は車旅が多く、鉄道旅は正月に伊勢神宮の初詣で近鉄特急「しまかぜ」が最後になった。

鉄道愛好家は「それじゃ駄目じゃん」

自然災害による鉄道不通が全国に蔓延しているが、徐々に復旧している。東日本大震災の津波と福島原発の放射能汚染の常盤線、熊本地震と集中豪雨で不通のスイッチバック駅の豊肥本線立野駅も来年初夏に全線開通する。

新幹線は自然破壊の長大トンネルと強力馬力の車両で峠を越えるが、昔の路線は自然と同化して川筋を辿り、峠はスイッチバック・ループ線で通過する先人の知恵に随喜の涙、偉大な功績に脱帽する。

以前の旅で通過可能形の姨捨駅・桑ノ原信号場(篠ノ井線)、二本木駅(旧信越線)、鐘釣駅(黒部峡谷鉄道)、坪尻・新改駅(土讃線)、折り返し形の遠軽駅(石北本線)、大曲駅(秋田新幹線)、藤沢駅(小田急江ノ島線)、大平台駅・上大平台信号場(箱根登山鉄道鉄道線)、一畑口駅(一畑電車北松江線)、伊万里駅(松浦鉄道西九州線)、早岐駅(佐世保線)は到達し、通過不可能形の出雲坂根駅(木次線)、立野駅(豊肥本線)、大畑駅・真幸駅(肥薩線)が未達。

フルムーン夫婦グリーンパスで九州周回を予定しているので令和2年の秋以降に立野・大畑・真幸駅は通過できそうであるが、木次線の出雲坂根駅は春の青春18きっぷを利用して行こうと計画する。

しかし岡崎からは時間距離が極めて長く、経路が種々念頭に浮かぶ。

倉敷から伯備線で備中神代を経由して芸備線で備後落合、福山から福塩線で塩町乗換て芸備線で備後落合、木次線で出雲坂根駅に行けるが、備後落合の列車は9時・14時・17時台の3本、接続は至難であるから備後落合駅前旅館に宿泊が理想であるが存在しない。

倉敷から伯備線・山陰線、あるいは京都から山陰線で宍道駅乗換、木次線で木次駅、駅前旅館に宿泊、始発列車で出雲坂根駅を通過して備後落合から芸備線で広島に至り、帰宅する無駄がなく効率の良い旅の経路は以下の通り。

岡崎5時16分(東海道・琵琶湖線)8時42分京都8時58分(山陰線)15時05分鳥取16時(山陰線)18時35分宍道18時47分木次(泊)
木次6時45分(木次線・出雲坂根駅)9時06分備後落合9時06分(芸備線)11時58分広島12時20分(山陽・東海道)21時15分岡崎帰宅

机上の空論の旅は終わって満足であるが、現地現物にお目にかからない事には臥竜点睛を欠く、仏作って魂入れずの未完成、禅僧なら倩女離魂、魂と肉体の分離を指摘する不自然な行為である。

常磐線も乗車し未知との遭遇、奇跡の一本松にお目に掛かりたい。絶えず題目に向かって挑戦する事が人生だろう。

優れた創造力、逞しき意志、炎ゆる情熱、怯懦を却ける勇猛心、安易を振り捨てる冒険心が残っているなら老境でなく青春だろう。


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