奥飛騨温泉郷に旅をした。絶えて久しいご無沙汰の貸切露天で夫婦風呂、閑散期の日曜日、貸切露天は営業していませんと残酷な通達。
男湯の内湯、露天、女湯の内湯、露天に別々に入浴。しばし休憩、夕食の時間である。三十畳の古民家の食堂の食事は二人分。
清流のニジマスのお造りの他は地場の野菜や山菜、茸の鍋物の精進料理で、老夫婦には有難い献立。山奥で蟹食べ放題のバイキングはいただけない。
本日は宿が貸切ですから自由にお使い下さい。
内湯二ヵ所、露天二ヵ所、巡回入浴、湯あたりだろうか、のぼせたのだろうか、体がグッタリしたような倦怠感を覚え、倦怠期を継続する老夫婦は早々に就寝、朝を迎える。
温泉卵とお漬物と朴葉味噌、そして熱い味噌汁、これが老夫婦の温泉旅。