風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

北国の街 572号 

2009年06月22日 11時52分20秒 | 随想
日曜日は父の日だった。アメリカでは戦場の父親が無事帰還することを願う家族の反戦運動の日だった。息子夫婦が乳でなく、薩摩白波の焼酎のミニチュア瓶のセットをプレゼントしてくれる。日本語のチチは中国語のパパだから中華民国は8月8日である。

カラオケ仲間とパブで唄う日が近いので、芋焼酎を呑みながら練習する。課題曲は舟木一夫の「北国の街」である。

♪名残りが燃える 心が残る ふたりでかえる アカシヤの道
 今夜だけでも そばにいて 眺めていたい ひとつ星
 ぼくたちだけの よろこびが住む 北国の街♪

雪国の小千谷縮の職人の息子(舟木一夫)と医者の娘(和泉雅子)の青春ドラマだった。

青春時代に、友人とスキー場のある飯山線戸狩駅で、偶然ロケに来たヒロインと写真に納まった思い出がある。銀座の大富豪のお嬢様は美少女だった。

時の流れは人を変える。取材で訪ねた南極の魅力に惹かれ、女優業から冒険家に、日本人女性で初めての北極点到達を達成する。過酷な寒冷地に耐える体力は、とどのつまり、アザラシ様の皮下脂肪過多のメタボに成り、心身ともに大変身である。

夢を実現する為に、世間常識を覆し、集中徹底することは人間業でなく、超人的行為で尊敬に値するのである。

自然と同化し、野生化したアイドルは、都会の生活が馴染めず、北国の街・北海道士別町のマークン山荘に生息している。

北国の街・長野で貧乏生活に耐え、安月給のサラリーマンを無難にこなし、年金の耐乏生活に適応するオイラは、食が細く皮下脂肪が皆無であるが、北国の街への郷愁は心に満ち溢れ、囲炉裏に薪を燃やし、炎を見ながら芋焼酎を呑むのが夢なのである。

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