独活の小木、独活の大木 ８３５号

独活(うど)は若い時は食用として珍重されるが、老成し大木になると役立たずになり、人々に無視される。

樹木も巨大に成ると倒れ、若木の肥料となる。倒木更新である。巨大な恐竜は絶滅した。

自然は巨大を嫌悪するようである。

アフリカ象、鯨、アホウドリが陸・海・空の生物の大きさの限界だろう。

アメリカの興行師・バーナムがロンドン動物園から買い取ったアフリカ象のジャンボ。

空を飛ぶ飛行機に陸の王者・ジャンボと命名し礼賛した人間の錯乱が、巨大企業のＪＡＬを押し潰した。

アホウドリのＹＳ１１を大切にしたならＪＡＬは倒産しなかった。

狭い日本、そんなに急いで何処へ。巨大飛行機は怪物で、巨大地方空港は独活の大木である。