風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

4畳半農園 6号

2006年10月29日 12時44分31秒 | 随想
自宅の庭に農園を造った。以前は高麗芝であった。定年になり職を変わって大幅な給料ダウンと成った時に、食える野菜を作ろうと思い立ち、芝生を剥ぎ取った。

今年は聖護院蕪を育て、京都名物の千枚漬を造ろうと思う。種を蒔いて、2ヶ月程になる。個体によって生育状況がばらばらであるが、工場製品でないので当然である。菓子工場で均質な商品を製造していたから、最初は不揃いが気になった。ばらばらが許される世界は疲れない。成長具合を時々見るが、心が落ち着き癒される。

あんな小さな種一個からこんなに大きく育った。そして聖護院蕪となり、野沢菜にはならなかった。考えてみると不思議なことだ。科学的に理屈を言えば、細胞核の染色体の中にDNAが内蔵されており、それが生命体の設計図であるという。そしてDNAは100数個の元素の幾つかの組み合わせである。

人間も同じ元素の組み合わせで出来ているのであるから、仲間である。だから食べると血と成り肉と成るのである。仲間を食べてしまって申し訳ない。しかしなんで温度・光・水・土・時間などのご縁で成長するかの答えになっていない。何か偉大なものの指示なのだろう。それが何なのかは、解からない。

私の農園には韮・三つ葉・白菜・ブロッコリー・カリフラワー・レタスが同居している。

聖護院は京都にある修験道のお寺である。昔に比叡山延暦寺の修験道である千日回峰行に魅せられ、勉強もし、居士林での参禅会に7年間通った経験がある。

お寺の経験も、現在はまっている飯田市ワーキングホリディーの援農も同じ様に感じられる。農家は実生活のお寺で、農家の主人は坊さんであるかも知れない。独善的な見解かもしれないが。

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