風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

常滑に行った 7号

2006年11月13日 07時17分23秒 | 随想
共稼ぎ夫婦の休みがたまたま同じ日になり、常滑の中部国際空港セントレアに行った。珍しい事だ。女房が弟の嫁と韓国に旅をするので、その下見を兼ねている。自分は飛行機に乗るのは嫌いであるが、飛行機を見るのは好きである。高所恐怖症なのだ。女房は韓国の航空機を探して、見ているが、私は飛行機の機種を追いかけている。目的が違うようである。一人一宇宙で考える世界がそれぞれ違うようであるが、それで良いのだ。

飛行機が空に浮かぶのは不思議だというから、飛行のメカニズムを説明した。ジェットエンジンの推進力で前進すると、翼の形状が上面で湾曲しているから気流が早くなり、結果として負圧になり、重い機体が浮かぶのである。女房は怒り出し口を利かなくなった。理屈よりも同調したら良かったのである。

空港は機能的ではあるが、長居するところではない。無機的で人間的な温かみが無い。

空港に行く前に、常滑焼の「やきものの散歩道」を散策した。迷路のような斜面の小道を歩き、昔の家屋を改造した店を見て回った。焼き窯の内部を改造して物を売っている。そして木造の物置小屋を改築した居酒屋"十三蔵"で昼食を食べた。伊勢湾の干物とおにぎりである。妙に居心地の良い店である。

若くて独身の時には、しばしば常滑競艇に来たが、焼き物には興味が無く訪ねることは無かった。老境に入り、やはり自分は都会より田舎志向が強いと思う。世論は近代的な都会を賛美する傾向が強いが、田舎には人間味がある。住めば都という言葉があるが、住むなら田舎である。

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