四国遍路旅の3日目の11日は最終日、老人は目覚めが早い。高松駅6時19分の高徳線で屋島駅到着が6時39分、徒歩開始、屋島寺到着は7時40分だった。途中の山道は21%の急坂が1000m続く。屋島御加持水・食わずの梨を通過する。案内書によると琴電潟元駅から1時間半の記述、古希目前の老人にしては頑張った。心臓肥大を指摘されたがまだまだ順調に作動している。
十一面千手観音菩薩の真言・オンバサラタラマキリクを三回唱える。
8時20分に寺を出発、斜面1600mで280m下る山道、傾斜角はどの程度なのだろうか、前日の降雨で滑り極めて危険である。老人は骨折し易く、治りが遅いから慎重に歩を進める。
那須与一の壇の浦から川沿いの道を1600m歩き9時に高橋を渡る。番外洲崎寺・牟礼北小学校を通過、八栗ケーブル登山口駅に9時15分に到着。
疲労困憊、文明の利器の世話になる事にする。700m、高低差167m、往復900円。9時30分発、数分後には山上駅、五剣山八栗寺に参拝。本尊は聖観音菩薩。
10時のケーブルで麓に戻り、近くのうどん本陣・山田家で讃岐うどんぶっかけ300円を頂く。雰囲気を勘案すると格安の極み。
10時20分に店を出て、琴電志度線八栗駅の10時56分に乗車、一宮駅を目指す。時間に余裕が出来たから予定外の行動である。瓦町で乗換え11時36分に到着、徒歩10分の一宮寺に行き、作法を省略し聖観音菩薩を拝み真言オンアロリキャソワカを唱え、墨書朱印を頂く。
閏年の逆打ちは三倍のご利益、讃岐・涅槃の道場23寺は光明真言23梵字の散華配布で接待する。春にはバス逆打ちツアーで88・87・86と巡拝しオン・ア・ボ獲得、85はキャ、84はベイ、83番の一宮寺ではロを頂戴した。
真言は多くの仏様の国籍がインドだから母国の言葉なら願がより正確に早く叶うだろうとの人間の独善なのだろう。仏様には言葉は不要ですべての人々に浄土の門を開放して下さる。
急いで一宮駅に戻り12時7分に乗車、高松築港到着12時28分、宇高国道フェリーの港まで歩く。
13時出港のたかまつ丸に乗船、18キロ先の宇野に向かう。瀬戸大橋線のマリンライナーなら岡山まで最速55分、2時間30分を消費するのは17日に休止になるからお別れ乗船のこだわり。宇高うどんフェリーの文字が並ぶ乗船券には、うどん県高松⇒宇野 片道乗船券 大人 390円。船室中央の売店で250円の讃岐うどんをいっぱいは食べれないから一杯食べた。
宇野港手前では上りは直島の近くを通過するが下りは別の航路を行く理由は紫雲丸事故、瀬戸大橋も出来てしまった。一人の船長の操船ミスが宇高航路を凋落させた。遠くには商売敵の瀬戸大橋がかすんで見える。巨大資本が中小企業を駆逐する弱肉強食の自由経済の現実である。
宇野駅14時41分発、茶屋町・岡山・相生・姫路・草津・米原・大垣で乗り継ぎ21時43分に岡崎到着。乗車距離440キロ、所要時間7時間、運賃6830円のところ秋の乗り放題パスで2500円。垂水駅で人が線路に入り安全確認で列車ダイヤが乱れたが、厳しい乗り継ぎ計画だったが定刻に帰宅できたのは神仏のご加護があった。光明真言を唱える。
51札所を打ち終わり、阿波20・伊予13・讃岐4の残り37札所、数えの古希には間に合わないが、満の70歳には結願出来そうだ。一年数ヶ月残っている。