四国遍路で伊予の松山城・宇和島城・今治城、土佐の高知城、讃岐の丸亀城・高松城の存在を知った。
日本の城の天守のうち、江戸時代またはそれ以前に建造され保存されている現存天守に分類される十二城の内、松本城・犬山城・彦根城・姫路城が国宝、弘前城・丸岡城・松江城・備中松山城・丸亀城・松山城・宇和島城・高知城が重要文化財。
外観復元天守は名古屋城、復興天守は大坂城、模擬天守は今治城・伏見城・清洲城などで順に歴史的価値が低下する。伊勢安土桃山文化村の安土城天守は天守閣風建築物でなんでも鑑定団は最低の評価をする。
名古屋城を木造復元天守にする政治家発言、現存天守に近づくが、本物には未来永劫なれない。そして経済戦争の砦としては頼りない城である。
反面、東京駅は外観復元駅にしたが、現存駅の分類には該当しない極めて頑丈な造りになった。
現存天守は自然災害で破壊されるかもしれない儚さがあるが、それが浪漫であり日本情緒だろう。巨大災害の無き事を神仏に祈る、日本人の心と思うのである。
如何にも成らない世間、神仏は祈れば如何にかして下さる。