不立文字、教外別伝、直指人心、見性成仏は経典の言葉から離れて、ひたすら坐禅することによって釈尊の悟りを直接体験する禅。
四国遍路も同様に言葉で説明できない空海密教を直接体験する旅。
名古屋・京都・大阪・神戸のコンクリートジャングルをアスファルトの川をバスなる船に運ばれ四国に到着する。
高層建築が少なく、田や畑が残り、森の緑が満ちている。少年時代の古き善き田舎の原風景が温存されている。
荘厳な境内、反面駐車場は舗装も無く、彼方此方に水溜りがあり、バスで来るな、歩いて来なさいと主張している。
原野を歩いて無事にたどり着いた札所、苦難を乗り越えた感謝の気持ちが素直に出る。
バスによる巡拝は苦難が無く札所を巡る。
結果万能のデジタル・計数志向よりも、悪戦苦闘の過程の有るアナログ・連続思考も価値ある事を学ぶ。