
曹洞禅を指導頂いた和尚の告別式に参列した。読経が流れるが観世音なる言葉が耳につく。
禅で読誦する般若心経は観自在菩薩・行深般若波羅蜜多時で始まる。観音様として親しまれる菩薩はインドの言葉から漢訳すると鳩摩羅什なら観自在菩薩となり玄奘三蔵なら観世音菩薩となる様だ。
座禅で足が痛くて耐えられない時には如何するか、南の島のビキニ姿のお嬢さんを念頭にじっと耐えるのが良いと教えられる。南には観音様の補陀落浄土があり、ビキニ姿のお嬢さんは観音様なのだろう。和尚は観音経に由来する法話をされた事に気が付いた。
江戸時代の遺産である檀家制度、葬儀の際に突然蘇る。
我が家は浄土門が故に般若心経は読誦しないが、法蔵菩薩因位時 在世自在王仏所の阿弥陀如来の正信偈、阿弥陀如来の脇侍が観音菩薩、師匠の世自在王仏は観自在菩薩の親ならばご縁があるし、将来観音菩薩が阿弥陀如来になっても不思議はない、弟子なのだから。
聖道門、浄土門と人間は区別するが、仏様の世界は一つなのだろう。