風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

窮而変変而通 

2008年12月13日 17時31分45秒 | 随想

今年を表す漢字の「変」を清水寺の森清範貫主が和紙に、一気に書き上げた。

総理大臣がしばしば変わり、オバマの口癖「チェンジ・変革」、金融破綻の経済の変化、地球温暖化の気候異変など、窮地に陥った感が強い。

窮而変変而通。窮して変じ、変じて通じる。美濃加茂正眼寺の山川宋玄住職の師匠の梶浦逸外老師の言葉である。迷って袋小路に入ったら、道を変えると目的地に到達できる。おいらの解釈である。

未曾有の混乱の日本経済。混乱の原因は、西洋科学主義のモノカネに片寄りすぎたことである。モノカネで解決できないことがある。その点に気が付かせて頂いた。有り難い事である。

戦後60年のモノカネの繁栄、そして挫折。如何に変わるのか。

2000年を超える日本国の歴史がある。戦前までの日本は、自給自足で生きてきた。モノカネには恵まれない貧乏生活だったが心は豊かだった。飢える事無く国民が生活できる農耕民族だった。

自動車で稼ぎ、半導体で稼ぎ、札束で頬っぺたを叩いて食料を調達する。金の切れ目が縁の切れ目で、食料が手に入らない悲劇が発生する。

変わらないといけない。農業を振興して自給率の向上に投資するのが善である。

窮地を脱する変化は、古き良き農業国の心を取り戻すことである。大東亜戦争の敗戦後遺症の西洋科学主義の経済戦争に敗北した現在、東洋自然主義の日本人に回帰するチャンスである。ピンチはチャンスなのである。


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