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風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

政治家は山師、山師は愛林

2015年11月18日 05時01分04秒 | 随想

山師は詐欺師の代名詞で良い印象が無い。雨降りで農作業の手伝いが無くなったので、録画してあったBS‐TBSの 屋久島・山師の物語 を見た。

会社員の55歳の定年を迎えたご褒美に旅行券を頂戴したので訪れた鹿児島の沖の屋久島、立木伐採を禁止されている屋久杉の土埋木の伐り出しをする会社を創業した社長の話。

自分さえよければいい、なんていうのはダメです。わしは島の木を伐ることで生きてこられました。だから、木を伐るだけじゃなくて森を守ることが、自分が島にお返しすることで、わしの義務です。それが、きれいな仕事だと思います

経済的価値の高い樹齢千年を越える屋久杉は当座の利益を確保する為に江戸時代以来刈られ続ける近視眼的役人や生活困窮者の木こり仲間からは異端児扱いされるが 千年後、森は昔の姿に戻るという夢があります。若い衆にも 千年後、見てみろや の哲学に則り、苗木を植える無償の奉仕の連続がユネスコの世界自然遺産に登録され、国の宝になった。

環太平洋戦略的経済連携協定交渉が大筋合意したことについて 国家百年の計だ と自画自賛する政治家がいるが、世間には目立たずに 国家千年の計 を実践する経済を無視し、自分の持ち場を守る、世間の一隅を守る貧乏人こそが国の宝と思うのである。

愛林・高田久夫社長は石塚山に眠る。


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