
七年ぶりに町内会活動に参加している。自主的ではなく、輪番だから義務を果たす消極的参加、自治活動の町内会も営利団体に様変わり、宮仕えと変わらない。
会社の赤紙で町を10年間留守にしたが、戻ってみると雰囲気は一変している。
都市化が進み、古き良き仲間意識は消滅し利害得失が優先し、素朴な奉仕活動は否定される。
規制緩和による経済優先の政治が町に蔓延し、町民の耐久消費財は情報化社会だから価格比較をし、車で郊外の大型店で買い、風評で町外の医院を訪ね、当座の生活用品はコンビニやドラッグストアで調達する。
経済優先のコンビニのビジネスモデルは地域否定、店長の人柄で商売繁盛の店は不良店、店長が有名になり過ぎるとブランドの威力が低下するからである。東京の本部では町内会に対する寄付は重大な損失なのだろう。
地元業者の義理人情による会場の設営の奉仕作業も経済を優先すると不可能、町民の町費は町外に流出する。
自治の防犯活動も警察の監視カメラに委ねる時代、町民の町民による町民の為の自治活動は程なく終焉を迎えるのだろうか。