交通事故の当事者になる危機だった。
朝に徒歩でゴミ集積場に行った帰路に横断歩道を渡ろうとしたら左折車が徐行義務を怠り飛び込んできた。必死に回避して事なきを得た。若者を未必の故意の殺人者にする犯罪を防止する善行だった。
公安委員会から少し認知症のお墨付きを頂戴しているので赤信号で渡ったと一瞬内省したが、左側の対向車線には通勤の車列が並んでいたから、横断歩道は青信号に相違ない。
万一事故になり証言する奇特な人が皆無なら、経済一辺倒の世間では通勤途上の若者を擁護し、少し認知症の老人に非があると認定するに相違あるまい。
弱者救済の運転哲学が希薄になっている事に鑑み、歩行する老人は歩行レコーダーの装着が喫緊の課題である。