有漏路より 無漏路へ帰る 一休み 雨降らば降れ 風吹かば吹け、一休禅師の言葉。
有漏路は煩悩に穢れた迷いの世界、無漏路は悟りの境地。
空想して先々の事を心配して思い悩むより、環境に飛び込んで楽しみを見出せば心癒される。矢でも鉄砲でも持ってこい、怖くないよ、こんな心境だろうか。
禅の公案に隻手音声なる公案が有る。両手を打ち合わせると音がする。では片手ではどんな音がするか、それを報告しなさい。
小僧達は悩むが、門前の土産物屋の婆さんは「白隠の隻手の声を聞くよりも両手を打って商いをせん」と言う。
考えても如何にもならない事は忘れて、今為すべき事に集中する、後はなる様に成るだろう。