結果を出した落合竜の精鋭が続々引退し、紅葉の季節なのに猛暑日だったり、何かと騒がしい平成最後の年末が程なく到来する。
年末の恒例行事は南信州の山村の果樹農家で市田柿の援農作業、60才過ぎにはじめ、優に十数年を超えたが、「老いぼれ」なのに農家は経験を評価して下さる。継続は力になる様だ。
家族経営の伝統の市田柿も高齢化、後継者不足、異常気象の環境悪化等で生産規模が縮小傾向だったが、「かぶちゃん農園」なる企業が工場生産を開始し新聞の全面広告で派手に宣伝したので有名になり、原料柿の争奪合戦で静寂の支配する山村は騒々しい。
「かぶちゃん農園」は多額の負債を抱え倒産し、静寂の山村に戻る。
今年は渋柿は大量に余り、市田柿は不足する。バイヤーが援農先の農家に殺到する事が予想されるが増産は不可能、デフレ脱却しインフレ誘導するアベノミックスは失敗したが、市田柿の売価は高騰するだろう。
しかし10年後にはリニア中央新幹線が開業、騒々しくなる。
時は流れ、世代交代の時期、世間は流転し諸行無常である。