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北京冬季五輪の女子カーリングで銀メダルのロコ・ソラーレの本橋麻里代表理事が大会前にサード吉田知那美に語った。
「メダルが欲しいから応援している人はいない。ロコ・ソラーレのカーリングを見たいから応援してる」
勝利やメダルといった結果だけを求めるのではなく、そのプロセスや中身を重視することを、かねがね重視してきたと説明した。
これこそが参加することに意義を認める本物の五輪精神だろう。
金メダル獲得、そしてその後の優雅な生活、そのことが目的となるなら、五輪精神をゆがめる異端なのだろう。
カーリングはマイナーなスポーツで銀メダルに対する賞金は皆無、戦い終われば選手達は生活の糧を得るために故郷北見で会社勤め、普通の女の子に戻るのだろう。
五輪はアマチュアスポーツの平和の祭典、クーベルタン男爵の時代に回帰できたのだろう。その視点ならロコソラーレのメダルは値千金、金メダル以上、銀メダルを褒めてあげたい。