![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/7c/3a0a2f7bf749a20f9d06857e19d87f76.jpg)
新年恒例のマグロの初競りが5日、東京・豊洲市場で行われた。高額入札で知られる「マグロ大王」の「すしざんまい」の木村清社長は一番マグロの落札は差し控えた結果、最高値が付いたのは青森県産の208キロのクロマグロで、ライバルの仲卸「やま幸」が2084万円で落札した。
新型コロナウイルスで飲食業界が大打撃を受けている現状を踏まえ、木村社長は「最高値は付けなかった。自粛モードなので」と報道陣に述べた。
平成31年(令和元年)豊洲市場で初の初セリは278キロのものを3億3360万円で落札したが、今年は300万円程の良質なマグロを大量に落札したようである。
マグロ大王の決断をコロナ状況下では是とし、時代に即応した経営判断なのだろう。
富裕層を顧客と定め一匹のマグロに大金を注ぎ込むより、多くのマグロに資金を分散させることが、コロナ禍の景気低迷時には国民の賛同を得やすいと思うのである。
金メダル獲得に一極集中するよりも、銀メダル・銅メダルの価値を認めるのが、心の時代の到来時の価値判断だろう。