横綱白鵬に牛耳られている日本相撲協会は白鵬の新型コロナ風邪感染が判明し苦境に立たされている。
心技体を極め角界の頂点に位置する横綱が農耕民族の大和魂が欠落する遊牧民族の心だし、技は禁じ手の宝庫だし、コビッド19ウイルスに負ける脆弱な体力なら引退するのが相撲道に叶うだろう。
少年時代に相撲に熱中したのは千代の山・照国・鏡里・吉葉山、そして栃錦・若乃花が横綱を張った時だった。初代若乃花の誕生日が3月16日で老人と同じであることが誇りだった。
当時は尺貫法で体重28貫、身長5尺8寸5分と場内放送で紹介された。今なら108キロ、178センチなのだろう。禅の修行僧の生涯は「座って半畳、寝て一畳、天下とっても四畳半」であるが「座って0.81平米、寝て1.62平米、天下とっても7.29平米」では難解だし語呂が悪い。
昭和34年に西洋のメートル法が完全実施され尺貫法が葬り去られてから大相撲は変質したのだった。
外国人力士が入門し、伝統の相撲芸術が単なる格闘技に成り下がった。その創始者がモンゴルの朝青龍で末裔の白鵬で完成した。朝青竜は出稼ぎの儲けで祖国モンゴルの名士に成ったのだった。
旅姿3人男の強気をくじき弱気を助ける義侠心の任侠道は良しとするが、その逆の暴力集団は農耕民族から嫌悪されるのだろう。
白鵬・鶴竜が引退し祖国に戻り、大和魂のある真の横綱の誕生を陰ながら念じている。