早朝に新聞を読んで不愉快になった。
JR瀬戸大橋線の高松21時10分発岡山行き快速マリンライナー66号が電気系統破損で立ち往生、救援機関車の到着まで約四時間、乗員乗客が閉じ込められ草木も眠る丑三つ時に解放された。
塩の付着が原因、陸上でなく橋上40mで停車は自然の盟主の警告のような気がする。海上70mで無かったのは自然の優しさ。
夜間ということもあり関係者の呼び出しや物資の準備に時間がかかった、なんて事故は想定外なのだろう。
機戒なんて所詮人間の奴隷、人間が機戒に振り回されては狂気の沙汰。
暗黒の世界に閉じ込められる乗客は妄想の連鎖で恐怖を覚える。
夜間だからこそ救援体制を強化すべきなのだろう。深夜勤務の経費増を回避する為に救援体制を弱体化するのは会社都合で人間としては経済野獣。
事故対応が遅れるなら夜間走行を辞退する勇気が必要だ。
安全を100%保障できない原発の運転を続けた東京電力は、自然の警告・東日本大震災で存亡の危機にある。
春になれば四国遍路で橋を渡る、知りたくなかった。視力が衰え文字を読むのが苦痛、苦痛なら止めれば良いのだ、新聞を読む自分の勤勉さが災いした。知らぬが仏と言う、老人は世間の枝葉末節に無関心の勇気が必要だ。