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風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

組織の血液は人間 462号

2009年02月10日 06時12分12秒 | 随想
国家公務員の定年は60歳である。事務次官は62歳、最高裁判所の判事は70歳、裁判官は65歳、研究所長は65歳、副所長は63歳、自衛官は階級により、53歳から62歳。組織人の寿命に格差のある階級社会の日本。

年度末が退職日の公務員・大企業。誕生日の前日を退職日に設定する、随時採用の会社。

定年退職は終身雇用の古き良き日本の美風であった。契約社会の欧米には存在しない特異日。

王侯貴族の死に直面して定年になる殉死は再就職が出来なかった。天下りなる概念を許さなかった。

3月20日は65歳の再就職の会社勤務のおいらの定年日である。人間が集う組織のルールは血も涙も無い冷たい会社の都合である。おいらはまだまだ元気で働ける。

先日は仲間が送別の酒宴の場で退職を祝ってくれた。近々、別のカラオケ仲間が宴を設定し、食べ歩き仲間は日比野の中央卸売市場の「一力」で食事会、結構多忙な日々が流れる。

冷酷非情な組織・法人を活動させる血液は人間である。労わり、励まし、付き合い、人間の温かい心のキャッチボール。

高額の報酬に群がる契約雇用。金の切れ目が縁の切れ目。非情な人間が成功者になる個人主義。人間の相対比較の競争社会。貨幣のキャッチボール。

自然との絶対比較の農民、漁師、マタギ。モノ造りの技との絶対比較の職人世界には定年が無い。有るのは引退である。

モノで栄える日本は体温が低下している。体温を戻すのは日本人の心である。モノを大切にする。すると排出ガスによる温暖化が停止し、寒暖のメリハリのある喜怒哀楽の四季が復活する。

経済世界戦争の終戦日は、日本再生の創立記念日である。終着駅に到着した列車は、車内を清掃し、新たな旅に始発駅を離れる。出発進行。

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