
心ころころ心ころ 心くんって何だろう。大竹 しのぶの「こころくん・こころさん」
報恩講の2日目の法話を拝聴したが、講師の若い僧の題材だった。
親鸞さんの浄土真宗だから肉食妻帯が許され、話の導入は3歳の息子自慢話、とにかく牛乳が大好きで1日に一リットル飲む健康優良児の様だ。その為に奥さんから牛乳5本購入依頼されコンビニに行った。
アルバイトの若い男性がビニール袋を二重にして渡してくれる。よく気が付く若者と感心したが、レシートに袋代金2枚が計上されているのを発見、守銭奴の若者と評価が変わって怒り心頭に発する。
事程左様に私は自分の都合に合致する分別心で物事を判断し、笑ったり怒ったり、心は定まらない。
一水四見なる言葉を紹介された、全てのものは見る側の心によって存在するなる言葉で、奈良仏教の唯識「手を打てば鳥は飛び立つ鯉は寄る女中茶を持つ猿沢の池」と同じである。
落ちは祖父を祖母と見舞った時に、祖母から喉の渇きを癒すお茶を所望され、近くの自販機の様々のお茶から「お~いお茶」で良いですかと尋ねると「年寄りだから少ないお茶にして」と祖母の返事、相手の善意が私の悪意、相手の悪意が私の善意、ひとえに私の分別心のなせる業、様々な経験に学び絶えず分別心を更新するのが仏道なのだろうと頂いた。