格安感と知名度で安心感のある全国展開の回転寿司に足繁く通う事に飽きたので、社会的通信網の友達の親戚の経営する小さな寿司店に行った。
商品見本や価格表がないので、乏しい財布の中身を心配しながら勇気を出して暖簾を掻き分け開店一番客。
いらっしゃい!
明るい掛け声と良い顔の主人に一安心。
地魚に一手間加えた海鮮丼とお任せ握り寿司定食を老夫婦は注文する。
お友達のご威光で三河湾蒲郡の港に水揚げされたアカシャエビの空揚のサービスを頂戴し、肥えたハマグリの味噌汁を堪能した。
食材の由来、世間話、当意即妙な会話は食欲を増進する。
回転寿司のマニュアル会話、訓練された態度、安倍の経済に迎合した安全無難なクールな経営方針だろうが、喜怒哀楽の人情味ある昭和の回転しない小さな寿司屋が日本伝統の食文化だろう。
浮気心がでっかい回転寿司店と離婚問題に発展するがどうにも止まらない。