MJHA(日本を再び健康な国に)〜東洋医学の実践的理論研究~

MJHA(日本を再び健康な国に)という志で、食・運動(姿勢)・休息(睡眠)に関わる問題等を論理的に説きます。

塩灸、箱灸、棒灸~専門職の実践とは如何にあるべきか~

2015-09-06 12:39:35 | 鍼灸術・手技療法術
温灸の体験実習受けた。専門職の実践は如何なるものでなければならないのかと考えさせられた。

昨日の夏季集中講義。耳ツボ。皮内鍼、円皮鍼。温灸(塩灸、箱灸、棒灸等)の体験実習であった。

温灸、特に箱灸の心地良さに、同級生のほとんどが、「これは良いなあ~🎶」となったのだが、では治療院で箱灸をするか?となると、実際に開業している者は「うーーん?どうかなあ?」となった。

理由は、手がかかる。煙が酷い。道具があれば家でも出来る。それに見合った料金が取れない。等々いろいろあがっていた。

これらを要するに、箱灸は、素人がやっても専門職がやっても違いがない。もしくは違いがわからない。から、手間に応じた料金が取れない。だから治療院では使えない。という事だと思う。

確かに、箱灸の様な完成された道具は誰がやっても同じという面があるには違いないが。

しかし、である。同じレシピ、同じ材料、同じ道具で、例えば、筑前煮を作っても、一流のプロと家庭の主婦では、味も見た目も違うのであり、料理人の世界では、そんなことは当たり前のことの筈であるし、それが専門職のプライドの筈である。

そう考えるならば、箱灸も、鍼灸師に専門職とのプライドがあれば、誰がやっても同じとはならない筈である。

別言すれば、例えば、塚原卜伝ほどの達人となれば、本来、料理の道具である鍋蓋さえ刀の代わりに武技として使用出来た様に、誰でも使える簡易な温灸器である箱灸も、一流の鍼灸師にかかれば、素人が使うのと別次元の見事な治療となりうるのだと思う。また、そう出来る努力を積むことが専門職への道であると思える。
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