患者Aさんの事例について考えた。人間は全てで一つの好例であると思えた。
腰痛のある患者Aさんの事例。
1)「数年前に滑って転倒して以来、右腰臀部に違和感、時に痛みがある。来院して、腰の牽引、電気治療、指圧等の施術を受けると帰り道は嘘のように身体、腰が軽くなる。が、数日経つとまた戻ってしまう。」(Aさんの既往歴)
2)「今回、手技の施術を行うと、背部にいつもより強い張りがあった。背部以外は特に変わりはない=いつも通りに腰、右股関節周囲には張りがある。」(施術時の身体の状態)
3)「昨日、コンサートに出かけて大分無理をしたので、就寝時には疲れと右腰臀部に違和感があったが、今朝は逆に嘘のように調子が良く、腰の違和感、痛みもなく、来院時も足がスムーズに出た。」(施術時の Aさんの発言)
以下、自身の思い、考えたこと。
いつもより背部に強い張りがあるにもかかわらず、腰が楽である、スムーズに足が出るというのは何故だろうか。そんなことがあり得るのだろうか。
それは、しっかり歩くことで、身体、腰が運動形態へとおかれることで循環が改善され、神経の働きも改善されたからではないだろうか。
しかし、それならば腰や下肢の筋肉の解れもあるのではないだろうか。自身で施術した限りではそのような変化は感じられなかった。右股関節の動きもいつも通りで開きも若干悪い。
Aさんの現在の背中が張っているという状態は、その結果として背中の運動レベルが落ちているのではないだろうか。そう考えると無理して張っている背中の運動レベルとこれまで悪かった腰の運動レベルとが、一時的に偶然にもバランスのとれたものとなったからの、腰が楽になった、足がスムーズに出るようになったと感じられる、ということではないのだろうか。
要するに、人間の身体は全体で一つであるから、悪い腰が良くなっても楽になるけれども(=通常の治療の目標とするところ)、逆に腰以外の部分が悪い腰のレベルにまでレベルダウンしても(=今回のAさんの身体の状態)楽になるのではないだろうか。
しかし、Aさんの身体の状態がそうであると言えるためには、例えば、背中の張りを撮ってみるとか、自然に背中の張りが取れるのを待つかして腰に痛みが出るか、足がスムーズに出なくなるかを試してみなければならないのだが・・・・・・。
以上が、Aさんの事例とその施術中に自身が思ったこと考えたことである。
以上のごとくに考えられたので、下手に背中の張りを取り過ぎても、腰が楽な状態で行ったのに施術を受けて返って腰が悪くなった。となりかねないので、腰臀部への施術での解れかたとバランスを取る形での背部への解しを意識して施術し、笑顔で問題なくお帰りいただいたので、自身の思ったこと考えたことの正否は次回のAさん来院時のお楽しみである。
腰痛のある患者Aさんの事例。
1)「数年前に滑って転倒して以来、右腰臀部に違和感、時に痛みがある。来院して、腰の牽引、電気治療、指圧等の施術を受けると帰り道は嘘のように身体、腰が軽くなる。が、数日経つとまた戻ってしまう。」(Aさんの既往歴)
2)「今回、手技の施術を行うと、背部にいつもより強い張りがあった。背部以外は特に変わりはない=いつも通りに腰、右股関節周囲には張りがある。」(施術時の身体の状態)
3)「昨日、コンサートに出かけて大分無理をしたので、就寝時には疲れと右腰臀部に違和感があったが、今朝は逆に嘘のように調子が良く、腰の違和感、痛みもなく、来院時も足がスムーズに出た。」(施術時の Aさんの発言)
以下、自身の思い、考えたこと。
いつもより背部に強い張りがあるにもかかわらず、腰が楽である、スムーズに足が出るというのは何故だろうか。そんなことがあり得るのだろうか。
それは、しっかり歩くことで、身体、腰が運動形態へとおかれることで循環が改善され、神経の働きも改善されたからではないだろうか。
しかし、それならば腰や下肢の筋肉の解れもあるのではないだろうか。自身で施術した限りではそのような変化は感じられなかった。右股関節の動きもいつも通りで開きも若干悪い。
Aさんの現在の背中が張っているという状態は、その結果として背中の運動レベルが落ちているのではないだろうか。そう考えると無理して張っている背中の運動レベルとこれまで悪かった腰の運動レベルとが、一時的に偶然にもバランスのとれたものとなったからの、腰が楽になった、足がスムーズに出るようになったと感じられる、ということではないのだろうか。
要するに、人間の身体は全体で一つであるから、悪い腰が良くなっても楽になるけれども(=通常の治療の目標とするところ)、逆に腰以外の部分が悪い腰のレベルにまでレベルダウンしても(=今回のAさんの身体の状態)楽になるのではないだろうか。
しかし、Aさんの身体の状態がそうであると言えるためには、例えば、背中の張りを撮ってみるとか、自然に背中の張りが取れるのを待つかして腰に痛みが出るか、足がスムーズに出なくなるかを試してみなければならないのだが・・・・・・。
以上が、Aさんの事例とその施術中に自身が思ったこと考えたことである。
以上のごとくに考えられたので、下手に背中の張りを取り過ぎても、腰が楽な状態で行ったのに施術を受けて返って腰が悪くなった。となりかねないので、腰臀部への施術での解れかたとバランスを取る形での背部への解しを意識して施術し、笑顔で問題なくお帰りいただいたので、自身の思ったこと考えたことの正否は次回のAさん来院時のお楽しみである。