MJHA(日本を再び健康な国に)〜東洋医学の実践的理論研究~

MJHA(日本を再び健康な国に)という志で、食・運動(姿勢)・休息(睡眠)に関わる問題等を論理的に説きます。

鍼が効くという根本的理由〜治療とは何かから捉え返す必要性〜

2017-05-10 22:05:04 | 鍼灸理論・東洋医学
鍼が効くということはどういうことなのだろうか?外界との相互浸透の問題と捉え返すならば……。

本日の鍼灸実技の授業、胸鎖乳突筋と筋膜のつくるループ(繋がり)に着目して、胸鎖乳突筋へ、加えてループ上の他の部位への刺鍼によって頸の回旋の制限を改善する。というものであった。

それはそれで効果のあるもの、というか経絡・経穴を筋・筋膜とトリガーポイントとしただけでは無いかとも思えるのだが、それのみならず自身の日々の狭義の手技療法術の施術でも行なっていることでもあるのだが、と思える内容であったが……。

そのこと以上に、使う鍼によっての効果の違いに驚かされ、そもそも鍼が効くということはどういうことなのだろうか?と考えさせられた。

その時に想起されたのは、瀬江先生がどこかで、「鍼灸や漢方が効くのは、それが強烈な形での外界との相互浸透であるから……」と述べられていたと記憶していることである。

瀬江先生は、「治療は患者を外界と相互浸透させることで、その歪みを正常化させること」(自身の記憶では)と説いておられるのだから……当然に鍼灸の治療も、「外界との相互浸透」と捉え返していけるものであるはず、と思える。

そう考えてみると、相互浸透させる場所(どこに鍼を打つか)だけでは無しに、相互浸透させる素材も(ステンレス鍼なのか、銀鍼なのか金鍼なのかということも)問題とせねばならない、と思える。

鍼灸の世界では、てい鍼の素材による違いにはこだわっても、鍼の素材にはこだわらない方が多い様に思えるのだが……。
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