(「鍼灸問答」という形で、自身の鍼灸・東洋医学に関わる像=アタマの中のイメージを文章化していくとともに、自身の認識力=対象の構造に分け入る実力=論理能力を培っていこうと取り組み始めたのではあるが、一歩は踏み出したものの次の一歩が出せないままに来ている。
もう後一月ほどで「令和」という新しい時代の幕開けとなる、と考えるとそれまでになんとしても「鍼灸問答」を軌道に乗せたいとの思いがある。
それゆえに、途切れ途切れとなるが、ともかく始めることとした。今回は、「治療に使う鍼の本数」について問答してみたい。)
先生)治療に使う鍼の本数って何本くらいだと思う。「鍼100本」という先生もあれば「一本鍼」という先生もいるが、何本くらいが良いと思う?
生徒)10〜20本くらいがいいんじゃあないですか?
先生)どういう根拠で?
生徒)本数が多いと時間と材料コストがかかるし、少ないと治療効果が......。
先生)確かに鍼灸院の経営を考えるとコストと効果のバランスは大事なので、それも一つの考えかただが......。
コストの問題はさておき、治療の効果として考えるとどうかね?
生徒)それなら、鍼100本がいいんじゃあないですか?患者も打ってもらった!という気がするし、下手な鉄砲も数打ちゃ当たると言いますし。
先生)確かにそういう面はあるけれど、それじゃあいつまでたっても上手くならないよ。
それに、100本も打つとなると患者さんの身体の負担も大きい。
生徒)じゃあ一本鍼が良いってことですか?でも一本鍼って言っても本当に一本で治るのですか?実際に一本鍼って看板掲げてても一本じゃあ無いって聞きますし、都市伝説の類じゃあないんですか?
先生)鍼治療を必ず一本で、となるとかなりハードルは高いが、例えば私のレベルでは、難しいが一本で治るという場合もそれなりにはある。
一本で治すつもりでも、治らなければ二本三本になっていくしかない。結果として100本になるということもありうる。
肝心なことは、現象として一本か100本かということではなくて、一本なら一本を、100本なら100本をどんな認識で打つかということだ。
生徒)......。
もう後一月ほどで「令和」という新しい時代の幕開けとなる、と考えるとそれまでになんとしても「鍼灸問答」を軌道に乗せたいとの思いがある。
それゆえに、途切れ途切れとなるが、ともかく始めることとした。今回は、「治療に使う鍼の本数」について問答してみたい。)
先生)治療に使う鍼の本数って何本くらいだと思う。「鍼100本」という先生もあれば「一本鍼」という先生もいるが、何本くらいが良いと思う?
生徒)10〜20本くらいがいいんじゃあないですか?
先生)どういう根拠で?
生徒)本数が多いと時間と材料コストがかかるし、少ないと治療効果が......。
先生)確かに鍼灸院の経営を考えるとコストと効果のバランスは大事なので、それも一つの考えかただが......。
コストの問題はさておき、治療の効果として考えるとどうかね?
生徒)それなら、鍼100本がいいんじゃあないですか?患者も打ってもらった!という気がするし、下手な鉄砲も数打ちゃ当たると言いますし。
先生)確かにそういう面はあるけれど、それじゃあいつまでたっても上手くならないよ。
それに、100本も打つとなると患者さんの身体の負担も大きい。
生徒)じゃあ一本鍼が良いってことですか?でも一本鍼って言っても本当に一本で治るのですか?実際に一本鍼って看板掲げてても一本じゃあ無いって聞きますし、都市伝説の類じゃあないんですか?
先生)鍼治療を必ず一本で、となるとかなりハードルは高いが、例えば私のレベルでは、難しいが一本で治るという場合もそれなりにはある。
一本で治すつもりでも、治らなければ二本三本になっていくしかない。結果として100本になるということもありうる。
肝心なことは、現象として一本か100本かということではなくて、一本なら一本を、100本なら100本をどんな認識で打つかということだ。
生徒)......。