MJHA(日本を再び健康な国に)〜東洋医学の実践的理論研究~

MJHA(日本を再び健康な国に)という志で、食・運動(姿勢)・休息(睡眠)に関わる問題等を論理的に説きます。

チタンテープ、鍉鍼、陰陽五行論~鍼灸界の体質~

2015-05-28 15:01:49 | 日記
 昨日、「はりきゅう理論」の担当の先生に、鍉鍼、チタンテープ等の金属が皮膚に接触することで治療効果があるといわれている治療法について、その成否を質問した。

 答えとしては、治療効果があるとして鍉鍼を治療に使って成果を上げている先生やそのグループはあると聞いているが、どのような作用機序で効果があるのか?とか、何故効果があるのか?と研究というレベルでの、鍉鍼を使っての治療とともに研究を行なっているということは聞いたことが無いとの返事であった。

 これは、要するに役に立つ!ということで良しとしてしまって、何故役に立つのか?ということを研究レベル、学問レベルで問うことをしていないということであり、役に立つ、効果があるのだから良いではないかとそこから先を怠けているのだと思える。

 現在、自身の鍼灸に対する興味の中心である「陰陽五行論」についても、それが役に立つとして重要視している人々であっても、何故にそれは役に立つのか?そもそも「陰陽五行論」とはいかなる意味を持つのか?また、「陰陽五行論」はいかなる生成・発展・成熟・衰退・消滅の過程を持つものなのか?等々と問うことは無く、ただに役に立つから良いでは無いかとプラグマティズムそのものの立場をとっていると思える。

 また、鍼灸学校の教科書である「はりきゅう理論」の「 第1章 概論 C.現代自然科学観に対応して 」の冒頭部分で「治療学の特徴は理由付けはどうであれ,効果があるという1点にしぼられる.」と堂々と宣言?してしまっているのだから、プラグマティズムは鍼灸界の体質と言って良いほどに血肉と化しているのかもしれないと思える。しかしながら人間である以上、それではあまりにも・・・・・。
 
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