平滑筋は中胚葉由来であるということに、「生命の歴史」においての魚類段階の発展の理解が深まった、スタティックなイメージからダイナミックなイメージへの発展があった、と思える。
本日の国試対策(解剖)の授業で、先日ブログで取り上げた「胚葉→器官」の問題を学んだ。自身でそれなりに筋を通して学んであるとの思いがあったので、自信たっぷりに授業の説明を聞き、その後の練習問題も「間違える筈が無い!」との思いで解いた、結果としても練習問題は全問正解であったのだが練習問題の解説で、「この選択肢にある平滑筋は筋肉だから中胚葉由来で問題無いですね!」との解説があった。
配布された資料では「中胚葉→骨、筋肉、血管」となっており、自身が「生命の歴史」を踏まえて捉え返した、と自信満々であった「中胚葉→運動器官」とは辻褄が合わないことであった。
解剖の知識の無い方のために簡単に解説すると、筋肉には二種類(正確には三種類)あり、運動器官は横紋筋、代謝器官は平滑筋(……心臓だけは心筋という横紋筋と平滑筋とのアイノコのような筋肉)であるので、そう考えると平滑筋は内胚葉由来でなければならない筈である。
「?」「??」「???」「????……」と、分からないという像がアタマの中に渦巻いたのであるが、自身の「胚葉→器官」を「生命の歴史」から捉え返したことに、大きく自身があったので、「何かの間違い!?」との思いで、「平滑筋というのは消化器官の筋、消化管の一部ですよね。資料では消化器官は内胚葉由来となっているのですが……」と問うと、「それはそうなのだが、平滑筋は中胚葉由来なんですね。おかしいですけど。」との答えがあった。
暫し考えて、はっとばかりに思い浮かんだのが、「魚類段階の発展とは、代謝器官、運動器官を統括する器官である脳・神経が誕生したというだけでは無しに、運動器官も骨と筋肉を誕生させる形での発展、代謝器官もその発展した運動器官の強烈な運動を支えることの可能な代謝器官としての発展があったのであり、単に三つに分化したこと=魚類段階の発展ではない。」ということが(現在、電車内での更新であるので原文に当たれないので正確にではないが……)『看護のための「いのちの歴史」の物語』(本田克也 加藤幸信 浅野昌充 神庭純子著 現代社白鳳新書)に説かれてあったことである。
ここで、「魚類段階の発展とは単に器官が三つに分化しただけでは無く、代謝器官にも運動器官に見合った発展があった」と説かれているのにも関わらず、自身の魚類段階の発展のイメージは二つが三つになったというレベルのスタティックなものでしか無かった。それゆえに、「平滑筋は代謝器官の筋肉だから内胚葉の筈!」となってしまった。
しかしながら、現実の魚類段階の前の段階のクラゲ段階の成れの果てである現在のクラゲを見ても分かるように、その代謝器官、消化器官に筋肉などは無く、魚類段階に至ってはじめて、強烈な消化を行うための筋肉=平滑筋が誕生した、と理解できた。
そう考えられると、「平滑筋は中胚葉由来」ということも自身が「生命の歴史」で筋を通して考えた「胚葉→器官」と矛盾なく捉えられただけでは無しに、「生命の歴史」においての「クラゲ段階→魚類段階」という発展がダイナミックなものとして、それゆえそれ以降の発展もこれまでのスタティックなものでは無しにダイナミックなものとしてイメージ出来た、と思える。
国試対策の解剖・生理の授業、自身の「生命の歴史」の学びを深める絶好の機会と捉えて全力を尽くしたい。
本日の国試対策(解剖)の授業で、先日ブログで取り上げた「胚葉→器官」の問題を学んだ。自身でそれなりに筋を通して学んであるとの思いがあったので、自信たっぷりに授業の説明を聞き、その後の練習問題も「間違える筈が無い!」との思いで解いた、結果としても練習問題は全問正解であったのだが練習問題の解説で、「この選択肢にある平滑筋は筋肉だから中胚葉由来で問題無いですね!」との解説があった。
配布された資料では「中胚葉→骨、筋肉、血管」となっており、自身が「生命の歴史」を踏まえて捉え返した、と自信満々であった「中胚葉→運動器官」とは辻褄が合わないことであった。
解剖の知識の無い方のために簡単に解説すると、筋肉には二種類(正確には三種類)あり、運動器官は横紋筋、代謝器官は平滑筋(……心臓だけは心筋という横紋筋と平滑筋とのアイノコのような筋肉)であるので、そう考えると平滑筋は内胚葉由来でなければならない筈である。
「?」「??」「???」「????……」と、分からないという像がアタマの中に渦巻いたのであるが、自身の「胚葉→器官」を「生命の歴史」から捉え返したことに、大きく自身があったので、「何かの間違い!?」との思いで、「平滑筋というのは消化器官の筋、消化管の一部ですよね。資料では消化器官は内胚葉由来となっているのですが……」と問うと、「それはそうなのだが、平滑筋は中胚葉由来なんですね。おかしいですけど。」との答えがあった。
暫し考えて、はっとばかりに思い浮かんだのが、「魚類段階の発展とは、代謝器官、運動器官を統括する器官である脳・神経が誕生したというだけでは無しに、運動器官も骨と筋肉を誕生させる形での発展、代謝器官もその発展した運動器官の強烈な運動を支えることの可能な代謝器官としての発展があったのであり、単に三つに分化したこと=魚類段階の発展ではない。」ということが(現在、電車内での更新であるので原文に当たれないので正確にではないが……)『看護のための「いのちの歴史」の物語』(本田克也 加藤幸信 浅野昌充 神庭純子著 現代社白鳳新書)に説かれてあったことである。
ここで、「魚類段階の発展とは単に器官が三つに分化しただけでは無く、代謝器官にも運動器官に見合った発展があった」と説かれているのにも関わらず、自身の魚類段階の発展のイメージは二つが三つになったというレベルのスタティックなものでしか無かった。それゆえに、「平滑筋は代謝器官の筋肉だから内胚葉の筈!」となってしまった。
しかしながら、現実の魚類段階の前の段階のクラゲ段階の成れの果てである現在のクラゲを見ても分かるように、その代謝器官、消化器官に筋肉などは無く、魚類段階に至ってはじめて、強烈な消化を行うための筋肉=平滑筋が誕生した、と理解できた。
そう考えられると、「平滑筋は中胚葉由来」ということも自身が「生命の歴史」で筋を通して考えた「胚葉→器官」と矛盾なく捉えられただけでは無しに、「生命の歴史」においての「クラゲ段階→魚類段階」という発展がダイナミックなものとして、それゆえそれ以降の発展もこれまでのスタティックなものでは無しにダイナミックなものとしてイメージ出来た、と思える。
国試対策の解剖・生理の授業、自身の「生命の歴史」の学びを深める絶好の機会と捉えて全力を尽くしたい。