MJHA(日本を再び健康な国に)〜東洋医学の実践的理論研究~

MJHA(日本を再び健康な国に)という志で、食・運動(姿勢)・休息(睡眠)に関わる問題等を論理的に説きます。

肩甲部の怠さを訴えるNさんへの施術〜施術の指針としての解剖の必要性〜

2017-10-30 08:03:35 | 施術事例
肩甲部の怠さを訴えるNさんへの施術。解剖の知識は一般的にだけでは不足である、と痛感された。

先月あたりから何度か来院していたNさんへの施術を先週はじめておこなった。左肩甲部の怠さを訴えての、であった。

実際に診てみると、肩の凝りが酷いだけでは無しに、下体の歪みもそれなりにあり、全身レベルの歪みの結果としての、であると思えた。

また、左肩甲部の怠さ(主に棘下筋の)が上肢を挙上すると消失するということから、肩甲骨、肩関節周囲での神経の絞扼が疑われた。ので、全身プラス肩関節、上肢、特に棘上筋(の下の肩甲上神経)への施術おこなってのであるが、症状を取ること出来なかった。肩の凝りがかなり酷いので、それが取れていかねば厳しいのか、とも思えた。

しかしながら、帰宅後、肩関節周囲、上肢の解剖(構成物、神経の走行、筋の繋がり……)を確認すると、肩甲上神経の走行と上肢挙上で怠さが消失するということから、肩峰下あたりで肩甲上神経が絞扼されているのでは、と今後の施術の課題が見えてきたと思えた。

それとともに、解剖の知識というものは一般的であっては、もちろんそれも必要だが、実際の施術の指針としては不足である、せめて四肢と頭頸部の神経走行、筋の繋がり、骨の形状くらいは、もう少し具体的に識っておかねばならない、そうすることで自身の施術のレベルアップが図れる、とその必要性痛感された。


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