現在の鍼灸の世界の全体をアバウトにでも知りたいとの思いから「連動企画 ツボの選び方1・2」(『医道の日本 1・2月号』所収)に眼を通している。
鍼灸は科学化=学問化されるべき、との思いを専門的に鍼灸、東洋医学に関わりを持つようになって以来、持ち続けているので、現代の鍼灸が科学化されないのは何故なのか?そのためには何が欠けているのか?との思いは当初より持ち続けている。
それ故、今回の『医道の日本』の企画は、現代の鍼灸を概観することで現代鍼灸に欠けたるものを識ることの出来る絶好の機会、との思いで早速に読み始めた。
ところが、読み始めてみるとそれは大変分かりにくく、「この先生方は一体誰に向かって何を説きたいのだろうか?」との思い、とともに......。
とはいえ、今回の『医道の日本』の企画、今までに無い画期的なもの(同僚の鍼灸師氏の言)であるだけに、現代鍼灸を概観する絶好のチャンスと捉えて、取り組んでいきたい。それぞれの会派が、どのように考えてそのような結論に至ったのかを識っていくべく、と思う。