MJHA(日本を再び健康な国に)〜東洋医学の実践的理論研究~

MJHA(日本を再び健康な国に)という志で、食・運動(姿勢)・休息(睡眠)に関わる問題等を論理的に説きます。

肩甲下筋へのアプローチ〜現実に迫られて解剖の学びの大事性を識る〜

2017-09-13 08:56:38 | 鍼灸術・手技療法術
肩甲下筋への指圧を試みている。自身の解剖の知識の不足痛感する。

転倒して肩を打撲し、上肢が肩関節屈曲90度程度までしか挙上出来なくなっていたNさんへの施術、まず肩甲骨の動きの悪さが気になったので、肩甲胸郭関節の問題として施術したところ10〜20度ほどの可動域の改善が見られたが、1カ月ほどで120〜130度上がるようになったところでそれも限界となり、つぎに施術を肩甲上腕関節の問題を主に、ローテーターカフと呼ばれる深部の筋肉群に対して行ったところ、そこから更に30〜40度ほどの挙上が可能となっていき、現在は170度前後の挙上が可能となっている。

しかしながら、残りの10度前後がどうしても上がって行かない。そこで、これまで対象として来なかった肩甲下筋への指圧も行って見たところ、プラス5度前後の挙上可動域の改善が見られた。

そこで、肩甲下筋について改めて調べた(何故なら、自身の肩甲下筋に対しての解剖的知識は、肩甲骨裏面に起始し上腕骨小結節に停止する筋で、上腕骨の内旋筋、ローテーターカフの一つとして上腕骨頭を肩甲骨関節窩に引きつけ上腕の運動時に安定させる、肩甲下神経支配という程度でしかなく、施術には不足であると思え……)

その時に、あれこれ調べた結果として、自身の知りたいことを、肩甲下筋とその周辺の構造=腋窩の筋、骨、神経、血管とその繋がりを教えてくれたのは、鍼灸学校の教科書『解剖学 第2版』(東洋療法学校協会編 医歯薬出版株式会社)であった。教科書というものの凄さを実感した。
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