MJHA(日本を再び健康な国に)〜東洋医学の実践的理論研究~

MJHA(日本を再び健康な国に)という志で、食・運動(姿勢)・休息(睡眠)に関わる問題等を論理的に説きます。

陰陽説の効用〜表象レベルでの世界の二重性としての捉え~

2015-07-05 06:00:00 | 鍼灸理論・東洋医学
世界を二重性で捉えていく学びの初歩に「陰陽説」は大変役に立つと思える。

弁証法の学びの始まりとして、世界を二重性で捉えていくこと、対立物の統一として捉えていくことを行う場合。初心者は、二重性、対立物の統一ということが、なかなかにイメージし辛い。

何もかもが二つあれば、二重性と捉えられるかと思えば、何もかもが二重性としては捉えられないということになってしまう。

それは一つには、二重性を抽象的にのみ考える、そうとしか考えられないからであるが、そんな時に二重性を陰陽で考えていくと世界を二重性で捉えて行く手がかりとなる。これが、表象レベルで捉えることの意義だと思える。

例えば、病を二重性で捉えるといっても、当初は捉えどころがないと言うか、どう捉えればいいのか?どう捉える事が二重性で捉える事なのかがわからない。

そんな時に、先ずは物事を陰陽の対比に於いて捉えみるという事は、二重性、対立物の統一で捉えることの手がかりとなる。

具体的に病を二重性で考える場合を考えると、一般的抽象的に「病の二重性とは?」と考えても、知識としてならともかく、対象に関わる像としては、通常の初心者には、何も二重性としては見えてこない。

そんな時に「陰陽」と捉えて考えてみると、病を陰と考えると健康な状態は陽か?とか、病が陽なら、その時の身体は陰であろう。とか、病=内界が陰で外界=環境=地球が陽とか、その成否はともかく、反対の性質のものを病との対比で、二重性で考えていく手がかりとなる。

これは、人類の認識の発展のあり方として、抽象的に考えるという事は、随分とレベルの高いアタマの働き、働かせかたであり、当初は具体的事実的に考える事しか出来ない、そうとしか考えられないものが、そのことをくり返すうちに、次第次第にであるから、個としての認識の発展も、いきなり抽象的に考えようとしてもどうにも考えられず、結果としてお手上げとなるか、知識的に考えるかしてしまうということなのだと思える。

そう言う意味で、「陰陽説」は表象レベルでの二重性であるだけに、世界を二重性で捉えてく時の助けになるのだと思える。

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