MJHA(日本を再び健康な国に)〜東洋医学の実践的理論研究~

MJHA(日本を再び健康な国に)という志で、食・運動(姿勢)・休息(睡眠)に関わる問題等を論理的に説きます。

随証療法と病名療法〜を自身の事実で考える〜

2019-02-27 23:55:35 | 覚え書
左頸部の張り、左方廻旋の制限を訴えるKさん。

施術してみると、左半身(下肢、腰部、背部、頸部......)の張りが強く(左坐骨神経痛と診断されたとも......おそらく右方に原因があると思われるが)それゆえの、加えて左肩関節にずれがあって、であると思えた。左頸部の問題は全身の歪の結果であるとして、それらを整えてやると、左頸部の症状は消失した。

これは、左頸部の問題としていくら施術しても(医師の診断は左頸部捻挫による左頸部痛であるが)、確かに左頸部に緊張があるのだから、それをほぐすことが出来れば、とは思うが。

以上のKさんの施術事例を思い返してみると、謂わば、前者が随証療法、後者が病名療法ということなのではないのだろうか?と思える。

竹山晋一郎の説く随証療法というものは、それゆえに経絡治療の随証療法というものは、現象ではなく本質を治療する、ということなので、そういう事ではないということになるのだが。

しかしながら、本質は観念なのであるから直接には治療し得ない。

それ以上に、そもそも鍼灸の古典の時代である古代中国に、本質という観念の世界に人類が到達し得たと考えていいのだろうか?
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