MJHA(日本を再び健康な国に)〜東洋医学の実践的理論研究~

MJHA(日本を再び健康な国に)という志で、食・運動(姿勢)・休息(睡眠)に関わる問題等を論理的に説きます。

灸実技〜鍼と灸の技の相違〜

2015-07-15 06:00:00 | 鍼灸術・手技療法術
 灸実技の試験に備えて、灸の練習をする中で漸くに艾柱のイメージが描けて来た。

 灸実技の試験まで一ヶ月を切った。試験の課題(1:3分間で紙上灸を15荘以上(紙に穴があいたものは無効)、2:米粒大の八分灸2荘、練習用の板の上に。)をクリアする様に練習を重ねるうちに、少しづつ艾柱のイメージ、艾柱をひねるイメージが描けて来た。

 課題の求めるものは、端的には「水疱の出来ない灸」だと思える。それには艾柱の形、大きさもさることながら、何よりも柔らかくひねることが必要と思える。

 艾は、硬く締まる程に燃焼温度が高くなり、柔らかい程に燃焼温度が低くなる。それ故、同じ形、大きさの艾柱であっても、ふわっと柔らかいものは、水疱が出来にくい、強い熱さを感じないということになる。

 極端なことを言えば、形はそれなりであってもふわっと柔らかいことが何よりも求められる。それには、ほとんど指先に力を加えないで艾柱を作ることが求められる。これはなかなか難しいものである。逆に柔らかくひねれれば、硬くひねることは簡単である。

 鍼が既成の鍼を使うのが前提で、誰もが同じ技を駆使することになるのに較べて、灸は同じ艾を使っても、艾柱のひねりかたの上手下手で、全く違う技を駆使するということになる。それだけに、鍼よりも灸のほうが技能の差が大きくなる可能性があると思える。


(一番最後の灸痕は、意識して硬くひねったもの。紙に穴が開いている。)
 
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