19/05/21 00:00
南郷先生が「人間の努力の生き様を描いて見事」とおすすめくださっていた書である。
昔々、浪人生の時に中之島図書館で上巻を、国会図書館から借りて下巻を読み、主人公アレクセイ・メレーシェフの努力の生き様に心の底から感動し、自分の大変さなどはものの数ではない、と励まされた、またそれ以降も人生で挫けそうになる度に、自身を、お前の大変と思っていることなど苦労のうちに入らない、アレクセイ・メレーシェフの努力の生き様を見ろ!と励まし続けてくれた、自身の魂の書である。(それゆえ、大学入学直後に一週間くらい毎日、朝から晩まで神田の古本屋街を端から端まで探し歩いて、上下巻を手に入れた。その時には、本の背表紙の『真実の人間の物語』の文字が光り輝いて見えたものである。......現在と違って古書のインターネット検索など無かった時代の話である。)
その『真実の人間の物語』、古い本で、紙質も粗悪であるので、予備にもう一冊あっても良いかと、何年も前から時々はネット検索するのであるが、本日、初めてAmazonで上巻だけであるが、販売されていた。
上巻では、戦闘機を撃墜されて、シベリアの原生林を両足を負傷した身で、たった一人で十数日も這って進んでいく場面、病院で両足切断後のリハビリ......等が描かれているので、入手がほとんど不可能な現在、未だ読んでいなければ、それだけでもとは思えるが......。
四十年前には、上下二冊で800円であったが......。
【この書は美大受験に2度失敗して、自身の才能の限界か^^;と悩んでいた自身を励まして、どうにか乗り越えさせてくれた書でもあり......思い出深い一冊。ぜひ!とおすすめしたい書です。入手困難かとは思いますが......。】