非常事態宣言でクリニックの患者数激減かと思いきや、通常の7〜8割まで逆に増えている。「啓蒙」の必要性痛感する。
2月に入ったあたりから減少が続いていて、直近では通常の1割くらいの患者数になっていたのが、昨日は通常の6割くらいまで患者数が増えていた。
自身では、おそらくは非常事態宣言を控えての駆け込み受診と思い、非常事態宣言が出された今日は患者数ほぼ零であろうとの予測を持っていた。
ところが、豈図らんや、である。昨日にも増して患者数が増え、通常のほぼ7〜8割までの患者数となっている。
一体どういうこと?訳がわからん!?との思いを当初は持っていたのであるが、あれこれ思いを巡らして思いあたったのが、非常事態宣言とともに繰り返し言われる「不要不急の外出はお控えください。ただし、病院や生活必需品の買物、健康維持のための散歩等は例外!」というフレーズである。
おそらくは、患者さん達の認識は、「これまで行って良いものかどうか判断がつかなかった病院へ行くことが、国や県が大丈夫とお墨付きをくれたのだから、安心して行ける。」では無いかと。
そう考えると、カントの説く「啓蒙とは未成年状態からの脱却であり、判断を人任せにせず、自らの悟性で判断して行動すること」ということが想起された。
そういう意味で、大多数の日本人は未だ未成年状態にある、啓蒙が無いのだと思えた。
その結果としての、非常事態宣言とともにの患者数の増加である、と思える。