東洋医学の実践的理論研究~人間が病むということの過程的構造からの東洋医学的治療論の研究~

人間が病むということの過程的像から、鍼灸等の問題を説いてみたいと思います。よろしくお願いいたします。

首のコリ、ハリは万病の本〜骨盤後傾+膝重心はやがては気の流れを妨げる〜

2024-10-24 08:29:41 | 日記(2)
 姿勢の崩れからの肩こりの多いことに驚かされる。人間、本来の姿勢をとっていくこと、とり続けるのことの大事性、痛感される。

 「股関節重心」ということを実践し、その意義を考え出してからというもの、人の姿勢、重心ということが、街を歩いていてとても気になる。
 目につく多くの人が骨盤後傾+ 膝重心になっていて、若く筋力のあるうちはまだ良いのだけれども、年齢とともに筋力が衰えてくると(これは高齢女性に多いのだけれども)、骨盤後傾+ 膝重心という土台からの体幹が後方に倒れた状態を上背部を前傾させることで補う。(そうでなければ後ろに倒れてしまう)
 より具体的には背中を丸めて前傾させることでバランスを取ってる。そこから首で頭を起こすという形でバランスをさらに取るということになっている、そのことによってどうにかこうにか立っている姿である。

 これの何がまずいのか?といえば、大きくは二つ。
 一つは土台の問題として膝への負担が大きいから、膝痛やがては膝の変形へと。また股関節に前方上方への脱臼方向への力が常にかかり続けることでの、股関節痛から股関節の障害へ。それに関わっての腰痛。

 もう一つは上体の問題、上背部を前傾し、バランスを取ることによる、猫背、円背によっての背部痛み。
 それ以上に問題となるのは、後傾した土台とバランスを取るために前傾させた上背部とバランスを取るために頭部を起こすことによって(そうでなければ前を見れない)、それが首と首の付け根とを常に緊張させ、首と首の付け根の強いコリとなっていって、最終的には首と首の付け根が疲れ果てて、硬くなってしまい、これが筋力低下と相まって頭を起こそうにも起こせないところまで行ってしまう。
 そこまで来ると頭部にも様々な問題。耳鳴り緑内障とを起こし、上肢の血行不良からの手指の変形。また消化器系の不調、呼吸器系の不調ともなっていく。

 要するに、西洋医学的に言えば、首と首の付け根辺りの強い凝りは頭部に対しては、血行不良により様々な問題を引き起こして、首から下に対しては神経を押さえつけることで、様々な問題を引き起こすということになる。
 東洋医学的に言えば多くの経絡が集中する。大椎に強いコリ(実からやがて虚に)があるということは、全身の経絡の働き、気の流れを妨げる、衰えさせることで様々な病へとなっていく原因ともなる。

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